地域に根付いたリフォーム屋として、宮城県仙台市で事業を展開している「リフォーム仙台花まる」。高品質な施工で、地元の顧客から高い信頼を得ている。東日本大震災以後、1日でも早い復興をめざし行ってきた活動が、地域密着で品質にこだわる現在の方針につながったと、代表の村松氏は当時を振り返る。
顧客からのさらなる信頼を獲得するために、同社は自社サイトの導入という手段を活用することにした。当初、サイトからの売上は期待していなかったというが、その成果はどのように表れているのだろうか。制作前・制作後それぞれにおける、同社の仕事の受注状況を検証してみる。
地域密着ならではのスピードと高品質な施工を提供する、街のリフォーム屋さん
同社は、宮城県仙台市を中心に、車で90分圏内のエリアでリフォーム業務を行っている。地域密着で高品質な施工にこだわるのは、東日本大震災後の活動において、地域の方々や同業者と協力してきた経験が原点になっているという。
大手のハウスメーカーでは対応できない、網戸の修繕や襖・障子の取り替えなどの細やかなトラブルも対応可能だ。地域密着ならではの利点として、緊急の修理依頼にもすぐに対応できるメリットが挙げられる。仙台の気候を知り尽くしているため、気候に合ったプランニングも提案可能だ。
同社が創業当初から意識しているのは、顧客に花まるをいただけるような施工。高いクオリティとスピード感のある施工で、顧客からの信頼も高い。毎日の生活を快適に過ごすために必要不可欠な、「街のリフォーム屋さん」と言えるだろう。
会社の信頼性を得る目的で制作した「CAREECON Plus」マーケティング機能のサイトから工事の問い合わせが発生
震災関連の問い合わせが落ち着いた後も、リピートでの仕事を受注していた。チラシのポスティングなどの効果もあり、集客面では特に困っていなかったが、会社の信頼性を得るために代表自らホームページを制作したのだ。しかし、思うような反響を得られなかったという。
その後しばらくして、ブラニューからサービスの案内が入った。ブラニュー側から、営業担当の社員1人を雇うよりも経費が安いとの説明から、サイトのリニューアルを含めたサービスの導入を決意したそう。この時点では、インターネット経由で問い合わせが入るとは予想していなかったと、代表は振り返る。
ブラニューの認知・集客・ブランディング計画に沿って、2018年に「CAREECON Plus」マーケティング機能のWebサイトを公開。そこから半年ほどで、福岡からの工事業務を受注するに至った。遠方の顧客からの問い合わせという、インターネットならではの集客効果が出たのだ。さらに、それまでつながりがなかった、チェーンの脱毛クリニックや病院などからも問い合わせが入っている。
サイトへのアクセス数も、導入以来着実に増え続け、2021年に入ると3,000回以上アクセスが入る月も増えてきた。SEOに強いCAREECON Plus マーケティング機能ならではの設計に加え、施工事例などの写真を企業側で容易にアップできる操作性で、サイトの品質向上とアクセス増加につながったのだ。
新しい事業の展開にも、集客支援サービスの活用により支援が可能
同社の今後の展開として、ホームセンターに売っていない塗料の販売などの事業を始めたいと考えているそう。ブラニューの集客支援サービスにより、リスティング・SNSなどでの広告を活用し、販路拡大が期待できる。
インターネットを経由しての売上増加という、当初は想定していなかった結果は、同社に大きなインパクトを与えた。今後は、漫画コンテンツをさらに充実させ、工事の受注を増やせるよう取り組みを進めたいと、代表は先を見据えて語っている。