千葉県流山市を拠点として事業を展開している、有限会社ワンステップ。集合住宅の退去時の修繕やリフォームを専門に手がけている企業だ。
丁寧な仕事が評判を呼び、紹介による仕事が増加したことで、人材獲得が急務となった。会社情報を公にするのと同時に、ブラニューの「CAREECON Plus」採用機能と「運用プラン」を導入したところ、人材獲得のほかにも意外なメリットがあったという。そのメリットについて、代表取締役 子安大輔氏に聞いてみた。
賃貸物件の入退去に伴う修繕の全てを請け負う地域密着型企業
同社は、集合住宅などの賃貸物件で入居者の入退去が発生した際、室内の修繕・リフォームを専門に手がけている。敷金の清算の話を、入居者と直接やり取りをするのも、同社の重要業務のひとつだ。管理会社やオーナーが修理費用の話をするよりも、専門業者が直接入居者に話すことで、修理費用が明確に伝えられる。
修繕範囲は、キッチンの設備交換・壁紙や床板の修理および交換・間取り変更などのリノベーション・水漏れの修理など、実に幅広い。物件によっては、電気や配管などの工事も必要だが、協力業者との連携により、顧客の要望に対応しているのだ。
地域密着型で40年以上にわたり事業を続けている同社は、流山市を中心に、野田市・柏市などの東葛エリアで対応可能だ。2020年に現在の代表が就任し、さらなる成長に向けて社員全員で取り組んでいる。
人材不足で現場が回らなくなり、ブラニューの「CAREECON Plus」採用機能を導入したところ、意外なメリットが
同社では、リフォーム工事を毎月60件から70件ほど請け負っている。丁寧な仕事から紹介での仕事が増えた反面、人材不足のために現場を回すのが困難になっていた。求人募集のため、2020年に導入した自社サイトのほか、導入以前にもハローワークや情報誌などを利用していたが、結果は得られなかったそう。
このとき代表が気づいたのは、会社について一般の人に広く知ってもらうには、会社の情報を公に出すということ。Webサイトは、情報の公表と世間からの信用面において効果的に活用できると考え、取引のあった企業を通じてブラニューへサイトリニューアルを含めた採用施策一切を依頼するに至った。
結果、ブラニューのCMS「CAREECON Plus」採用機能で自社サイトを公開し、早い段階で工事受注につなげることができた。さらに、代表が一人で現場を回していたため、採用活動がスムーズに進められなかったが、こちらもブラニューの「運用プラン」を導入したことで、従業員の採用成功という結果を得る。
こうした一連のWeb施策を導入したメリットは、意外なところでも見られた。退去者に電話で連絡を取った際、着信があった電話番号を退去者が検索エンジンで当社だということを探し当て、連絡がスムーズに取れるようになったという。この事例こそが、代表が求めていた「会社の情報を公に出す」取り組みの結果だと言える。
顧客に喜ばれる丁寧な仕事をこなすことが、ワンステップの使命
ブラニューによる「CAREECON Plus」の採用機能、「運用プラン」といった一連のWeb採用施策により、従業員の採用に成功した同社。事業を拡大し、会社を大きくすることも可能だと感じるが、代表が描く将来の展望は異なっている。
会社の規模を大きくしてしまうと、現在の良さがなくなってしまい、対応や施工の品質が維持・管理できなくなる事態を、代表は懸念しているのだ。丁寧な仕事により、顧客に喜ばれることが、同社の使命だと考えている。
使命を達成するために、仕事を請け負う管理会社を増やし事業を安定させていく取り組みを進めている。さらに、採用目標を達成したことで、次のステップである元請け開拓も目指せるようになった。現在では、管理会社や工務店からの新規問い合わせが、1か月で2件ほど寄せられる。この件数を増やし、元請けを増やす目的も達成したいと、代表は意気込んでいるのだ。
有限会社ワンステップでは、顧客の意見を第一に考えながら、プロ目線の提案により、顧客が120%満足できるよう日々施工をしている。ひたむきな努力の積み重ねで、顧客から愛される企業として今後も成長を続けていくことだろう。