東京都台東区を拠点として、新築やリフォームなどの工事を手がける、株式会社岡野工務店。浅草の土地で“まちの大工”をめざし、顧客に寄り添えるよう日々取り組んでいる。

新規案件に加え、地域密着企業ならではの細かいメンテナンス依頼も多く、現場管理が課題となっていた。同社では、特に工程表の作成・管理において苦慮していたという。この状況を打破すべく、さまざまな管理ツールを試していたそうだ。

管理ツールのひとつである、「CAREECON Plus」施工管理機能を利用したところ、同社の業務に大きな変化が起きた。どのような変化だったのか、内容や効果について詳しく追っていこう。

地域に根づく建築業として、住宅の新築・リフォームや店舗改装などを手がける

同社は、「想いを、住まいに」を理念としている。住宅の新築・リフォーム・メンテナンスを中心に手がけているが、店舗改装の仕事が入ることもあるそうだ。地域に根付いた建築業を目指し、ドアの建て付けの調整などの細かい仕事も歓迎している。

同社が事業を展開している浅草では、地元で長く続く工務店が後継者不足により引退したり、事業を畳んだりするケースが増えているそうだ。この状況の中で、同社は顧客の要望に応え、着実に信頼と実績を積み重ねていった。

現在では、細かい仕事を含めると、1か月あたり15件ほどの案件を請け負っている。これに加え、年に3棟ほどの新築工事も手がけているとのことだ。

案件管理や現場情報共有を目的に施工管理ツールを導入し、1日30分の作業短縮に成功した

仕事量が増えている一方で、施工は同社の社員3人と外注の職人でこなしている。少人数で仕事をするのに、案件管理や現場情報の共有などが大きな課題であった。複数の管理ツールを試したものの、課題改善には至らなかったと、代表は振り返る。

このタイミングで、ブラニューの施工管理アプリ「CAREECON Plus」施工管理機能を導入した。決め手は、複数のツール機能がひとつのアプリにまとめられる点と、アプリ内で工程表が作成・共有できる点のふたつだったと言う。デモ版の利用でアプリの使い勝手が確認できたことも、導入を後押ししたのだ。

導入当初はアプリの使用方法に苦慮していたが、現在では新しい物件の管理は全てアプリで行なっているとのこと。工程表、写真、図面保管などの機能を中心に活用している。

CAREECON Plusの施工管理機能の導入により、工程表作成をはじめ、データの保管・社内共有、現場周辺の駐車場検索などにおいて、業務効率化に成功した。その結果、全体の作業時間を、1日あたり30分短縮できるようになったという。少人数で業務をこなしている同社にとって、30分の時間短縮はとても大きな意義がある。

アプリをさらに使いこなし、会社の規模を拡大していきたい

今後は、現場の情報共有もCAREECON Plusの施工管理機能の掲示板機能を活用し、情報を漏れなく伝えられるようにしたいと、代表は考えている。現在はLINEで情報共有しているが、LINEではどうしても情報が埋もれてしまううえ、期限が過ぎると写真の閲覧ができなくなる。外注業者が徐々に固定化していることで、現場全体でのアプリ使用が可能となるため、できるだけ早い段階での移行を目指しているのだ。

また、業務効率化によって捻出できた時間を使い、会社の規模を拡大するビジョンを立てている。社員数を、現在の2倍から3倍に増やし、若手も増やしたいと意気込んでいるそう。当然のことながら、規模を拡大するだけでなく、今以上に顧客に喜ばれる施工ができるよう、技術を磨くことも忘れない。

株式会社岡野工務店では、CAREECON Plusの施工管理機能の利用により、業務効率化と作業時間短縮に成功した。これからも、地域の顧客に親しまれるアットホームな工務屋さんをめざして、柔軟かつスピーディーな施工を届けていく。