「リフォームを通じて、お客様・地域・社会に新しい価値を提供すること」をモットーに、事業を展開しているデコジャパン株式会社。神奈川県横浜市でオフィスリニューアル・店舗改装・リニューアル工事を行なっている同社が、下請けだけの業務に限界を感じ、解決の糸口として挑戦した経営戦略を紹介する。
地域密着型の対応と確かな技術で、居ごこちの良い空間づくりにこだわり抜く
同社は、リフォーム会社としてクロス・ゆか・水回りなどの内装工事を手掛けている。現状に満足せず、常に高みを目指すことで技術を向上させ、妥協のない施工をお客様に提供してきた。同社が持つ高い施工技術は、「表装技能士」や「ガラスフィルム技能士」など、数多くの資格が証明している。
横浜に根ざした地域密着型の経営で、どんな小さな作業にも一切の妥協はない。リフォームのプロとして、お客様の期待を超える施工をし、居心地がよいと感じる空間づくりをお届けするのが同社のこだわりだと、代表の長牛氏は強く語る。
以前はリフォーム会社の下請け工事をしていたが、仕事への強いこだわりと高い技術力から、元請け工事の開拓も始めた。元請け業者に技術をアピールすることで、仕事は順調に増えたものの、忙しい割に利益が残らない下請け工事に、限界を感じ始めていたという。
集客戦略の中でブラニューのCMS「CAREECON Plus」のマーケティング機能に着目し、利便性の高さに満足している
利益率が高い元請け業務を、効率良く増やすにはどうしたらいいか。そう考えた時、同氏の脳裏にWeb集客という戦略が浮かんだ。一度作成すれば24時間365日自動で営業してくれる、Webサイトのメリットに着目した同氏は、自社サイトの制作を決意した。
当初は、ブラニューではない別の会社にサイト制作を依頼していたとのこと。しかし、担当者の退職と同時に、その会社での制作作業がストップしてしまったため、制作が振り出しに戻ることになった。
このタイミングで、ブラニューがサイト制作を請け負うことになった。同氏がブラニューに依頼した決め手は、次の2つであったという。
1つ目は、ブラニューが「i-Construction」の認定を受けている企業である点だ。ブラニューは、建設業界におけるDXの推進により、事業の流れの変革を目指している。Webサイトの導入で、問い合わせ数の増加を狙う目的を担っており、同氏の希望とマッチしていた。
2つ目は、ページの更新が企業側で容易に行える点だ。ブラニューの「CAREECON Plus」のマーケティング機能は施工事例の紹介や現場写真のアップなどが顧客自身で行えるため、より利便性の高いCMSだ。Webサイトは更新の頻度も大切であり、極力簡単に更新できることが問い合わせ増加のカギをにぎる。
CAREECON Plus マーケティング機能の自社サイトを公開したのち、早いタイミングで毎月4件の問い合わせが入るようになり、最低でも毎月1件工事を受注できるようになった。現在ではさらに問合せ数が増え、自社サイトのフォーム経由で多い月で50件以上・電話では1日に3件ほど入るようになった。問い合わせの6割以上が法人であると、同氏は話す。
今後の目標は、床工事に特化した新規ページの公開とWeb広告の運用
問い合わせや施工数を順調に伸ばしている同社だが、拡大できる余地はまだまだあると考えている。現在引き受けている現場が落ち着いたのち、同社の強みのひとつである床工事に特化した新規ページのリリースを検討しているという。さらに、新規ページに伴うWeb広告の運用にも意欲を見せている。
同社では、一般顧客よりもリピート率が高い法人顧客の獲得拡大を目指し、施策を検討している。法人顧客の目に止まりやすいコンテンツを増やすことで、この目標を達成するのが、当面の方向性だ。売上増加の大きな要因ともなるため、力を入れていきたいと、代表は先を見越してプランを立て始めている。
デコジャパン株式会社は、積極的な施工事例の更新により、キーワード検索で上位にランクインしている。今後も、地道な取り組みの成果がさらに発揮されることだろう。