創業90年の老舗工務店。先代の言葉を胸に、経営改革のパートナーとしてBRANUと出会う
有限会社熱田建築は、創業90周年を迎えた地域密着型の老舗工務店だ。木造一般住宅の新築やリフォームを中心に、草刈りやサッシの調整といった身近な困りごとから、水道トラブルへの対応まで、住まいのあらゆるニーズに幅広く対応。「家で困ったことがあれば熱田さんに」と、地元から厚い信頼を寄せられている。
同社を率いる3代目代表は、大工だった先代から「お前は大工よりも、営業や仕事を取ってくる方に特化して頑張ってみろ」と言われ、実務を共にしながら少しずつ経営を引き継いできた背景を持つ。近隣へのハウスメーカーの進出にともない、「これからは待っているだけでは仕事は来ない」という危機感を強めていた代表は、自社の経営体制を根本から見直し、事業を成長させるための強力なパートナーを模索していた。
そこで出会ったのが、建設業の業務改善を支援するBRANUである。自社の課題に真摯に向き合い、解決に向けて寄り添ってくれる姿勢に深く共感した同社は、BRANUと共に経営改革に挑むことを決意した。

(熱田建築様のWebサイトより|https://www.atukenn.com/)
「どんぶり勘定」からの脱却。経営管理機能の導入で「会社にお金を残す仕組み」を構築
BRANUをパートナーに迎えた同社がまず着手したのが、経営管理機能の活用だった。それまでの同社の経営は、いわゆる「どんぶり勘定」そのもの。何となく仕事はこなしているのに会社にお金が残らない状態が続いており、決算を迎えて初めて今期の正確な収支が分かるという、リアルタイムで経営状況を把握できていない深刻な課題を抱えていた。
新しいシステムの導入にあたり、大きな支えとなったのがBRANUの担当コンサルタントによる伴走支援だ。担当コンサルタントが根気よく寄り添い、改善と提案を継続した結果、「経営において把握すべき項目とその意味」を深く理解。経営管理機能を活用することで、案件ごとの収支データが一元管理され、リアルタイムでの数値把握が可能となった。導入にあたってはOCR(光学文字認識)機能が大きな威力を発揮。過去の見積書や請求書のPDFを読み込ませるだけで自動的にデータ化・グラフ化されるため、手打ち入力の手間をかけずにスムーズに数値を可視化できたという。
これにより、感覚に頼る経営から脱却し、「どうすれば会社にお金を残せるか」が常に明確にコントロールできる健全な経営体制へと生まれ変わった。

(見積書、請求書、レシートなどの書類をOCR技術で読み取り、瞬時にデータ化。案件全体の粗利の確認ができるほか、総売上をリアルタイムで確認することも可能)
業務の全面デジタル化へ。効率化の先にある「従業員の負担軽減」と「本来の業務への集中」
社内の数値管理体制が整う一方で、施工管理機能の導入には段階的なアプローチをとっている。現場を支えるベテラン職人たちの文化や心情に配慮し、まずは現場に入る若手社員を中心にアプリを利用させ、徐々に進捗管理のデジタル化を浸透させていく方針だ。正確な施工日数の把握による見積もり精度の向上など、さらなる相乗効果を見込んでいる。
同社の今後の展望は、データ管理ができる領域をすべてデジタル化し、バックオフィス業務の改善を徹底的に推進することだ。あらゆる業務を効率化することで、本業である現場での施工や顧客対応にこれまで以上に集中できる環境が整い、同時に従業員の業務負担も大きく軽減できると確信している。
経営を可視化し会社にお金を残すシステムの力と、担当コンサルタントによる手厚い実行支援。この両輪を頼りに、100年企業に向けた同社の挑戦はこれからも続いていく。

(担当コンサルタントの田村(左)と有限会社熱田建築の熱田代表)

